2017/01/12

レビュー:Someday Angeline / Louis Sachar



Someday Angeline
著:Louis Sachar

読みやすさ:★★★☆☆
お気に入り度:★★★☆☆


賢くて飛び級をしているAngelineという少女が主人公のストーリー。
母親が亡くなっており、ゴミ収集を仕事としている父親は、自分と違う娘をどう育てて良いか、戸惑っていて、ちょっとギクシャクしている。
Angelineは学校でも、飛び級して周りに馴染めていない事に加え、担任の先生の先生も意地悪で、あまりうまくいっていない。

そんなおり、たまたま出会った男の子Garyと、その男の子の担任の先生Miss. Turbooneと友だちになる。

日常に違和感を覚えているAngelineと父Abelが、それぞれ少し成長していくストーリー。

新しく友だちになったGary、Miss. Turbooneとの関わりで、それまでちょっと行き詰まっていた父娘の関係が少しずつほどけていく展開がとても暖かくてすてきです。


英文は平易で分かりやすい。
lexileの指標だと、610。

途中、魚の名前が英語で言うとちょっと難しいが、分からなくても問題無い。
Garyはよくジョーク(だじゃれ?)を言うので、それが理解できるとおもしろみが増します。
子どものジョークなので、それほど難しくなく、理解しやすいと思います。


■--ややネタバレ含む
おもな登場人物

●Angeline
主人公の女の子。
8歳だが飛び級で6年生のクラスに入っている。
賢く知識も豊富だが、歳の離れたクラスメートになじめなかったり、担任の先生も冷たく当たるため、学校があまり楽しくない。
そういったストレスからか、時に泣き出したり、学校を抜け出してしまったりということもある。
母親がなくなっており、父親と2人暮らし。

●Abel
Angelineの父。
5年前に妻を亡くし、Angelineと2人暮らし。
清掃員の仕事をしており、ゴミ収集車で相棒のGasとともに働いている。
Angelineの才能を無駄にしたくないという思いが強すぎるところがあり、また、一人親で難しく考えすぎてしまうのか、娘との接し方に悩みを感じている。
AngelineはAbelと同じ清掃員になりたくて、学校でゴミ係になるが、Abelは、それはAngelineの才能を無駄にしているように思えてしまうため、反対する。

●Gary
Angelineと同じ学校の5年生。勉強はあまり得意でないようだ。
ちょっと変わり者なせいか、クラスではういていて、Goon(まぬけ)と呼ばれている。
いつもジョークばかり言っていて、それがきっかけでAngelineと仲良くなる。

●Miss. Turbone(Mr. Bone)
Garyの担任の先生。
Miss. Turboneの発音がMr. Boneの発音とそっくりなので、GaryからはMr. Boneと呼ばれているが、本人は気づいていない。
優しい先生で、GaryとAngelineの支えとなる。

●Mrs. Hardlick
6年生(Angelineのクラス)の担任の先生。
Angelineに冷たく当たる。
おそらく、Angelineが自分より賢いことに気付いているので気に入らないのだろう。典型的なよくない先生で、自分の思うとおりにクラスをコントロールできないとイライラするようだ。
授業の進め方もうまくなさそうなうえに、内容も間違っている。(笑)