2019/01/29

レビュー:Heroes of Olympus: The Son of Neptune



The Son of Neptune (Heroes of Olympus Book 2)
著:Rick Riordan
読みやすさ:★★★★☆
お気に入り度:★★★★★

※Kindle版だとなぜかAmazonから画像が出せなかったのでリンク先はペーパーバック版です。


Heroes of Olympusシリーズの第2巻。
第1巻の最後でJasonが言っていた通り、またタイトルからもわかる通り、今回はいよいよPercyが出てきます!
いやぁ、やっぱりこうでなくちゃ。

The Lost HeroではPercyは行方不明状態で、記憶のないJasonが主人公。
実はJasonもローマ側のキャンプから行方不明になった状態だったということで、今度はPercyの目を通してローマ側を描いていくという感じになりますね。

この展開はうまいですね。
前シリーズを読んでいなくても、Jasonの目を通してCamp Half-Bloodが説明されるし、同じ対比でローマ側のキャンプの説明にも自然に入って行けます。

個人的にはPiperとLeoにちょっと感情移入できなかったけど、HazelとFrankは良いですね。
詳しくはネタバレになるから書きませんが、やっぱりPercy出てくると盛り上がります。


さて、今回は前作に加えてさらに主要なローマの神の名前が出てきます。
Hera → Juno
Ares → Mars
Hades → Pluto
Poseidon → Neptune
この辺はギリシャとローマの対比がはっきりしているところですね。

それ以外にもBellona、Terminusなどはローマ特有の神みたいです。(Wikiで見ると、Bellonaはギリシャ側にも対応する神がいると書いてあるけど)

ギリシャとローマの神の扱いの違いだったり、キャンプの雰囲気の違いなんかは読んでいて面白いです。
当時のそれぞれの文化の違いみたいなものが垣間見える感じ。
子どもの時にこれ読んでいたら、世界史(西洋史)にもっと興味が持てたのになぁ。

Lexileは640となっています。
が、約12万語くらいあるようですし、ローマのキャンプでの形式ばった単語などは結構難しいので、YLは8くらいかな?

Percyファンなら絶対楽しめます!