2019/04/11

英語多読のウソ・ホント

英語の習得に効果があることは間違いない多読ですが、一度挫折したことのある僕としては、巷で言われていることがどうなんだろうかなぁと思いまして、一言いいたくなりました。
それは、「多読するときは辞書は引かない」というもの。

■僕の多読遍歴

その前に、僕が今、多読をどのくらいしてきているのかなどの話から。
今続いている多読を始めたのは1年半前。
きっかけは、TOEICのリーディングセクションを解く時間があまりに足りなかったこと。

まぁ、この「リーディングの時間が足りない」というのは、TOEICを受ける多くの人が共有する悩みだと思いますし、実は時間が足らなくても900点くらいには到達できたりします。
しかし僕はTOEIC満点を目指していたので、とにかくたくさん読むことでこれを解消しようと考えたわけです。

最初は1冊5000語程度のマジックツリーハウスシリーズから始めて、今は主に1冊12万語くらいのパーシージャクソンシリーズを読んでます。
ここまでで、だいたい160万語よんだことになります。

■辞書を引くべきか引かざるべきか

さて本題。

多読を進める人の多くは、「多読の時は辞書など引かずにとにかく早くたくさん読もう」というんです。
曰く、知らない単語もたくさん読んでいればそのうち分かると。前後から推測できる、と。

そりゃそうかもしれませんけどね。
確かに僕も、母語についてはそうやって覚えてきたんだと思います。
しかし、それ、効率的ですか?と問いたい。
そして、効率的ではない!と言いたい!

確かに何度も出てくるうちに自然に身につく単語もあるかもしれません。
でも、分からない単語が急に連続して出てきたりすると、そこでストーリーからおいていかれたりして続かないんです。
それに、推測とかで曖昧に理解するより、調べたほうが全然早いわけで。
もちろんそれで、2度・3度と調べるうちに覚えますからね、それでいいじゃないと。

辞書を引かないで多読できるっていうのは、すでにかなり英語力が高い場合です。
(もしくはめちゃくちゃ努力家)

僕としては、多読は続けなくちゃ意味がないので、ハードルは下げたほうが良いと思っていて、だから知らない単語なんてどんどん調べればいいんです。
最近はKindleだったら、読書の流れをあまり妨げることなく、じゃんじゃん調べながら読み進められるんだから、利用すればいいんです。

■心理的な負担を極力避ける

ほんとに、分からない単語がたくさん出てきてガッカリして、「やっぱり英語って難しいんだなぁ、自分には読めないなぁ」となってしまうことが一番もったいないんで。
だからハードルを下げるために、僕が意識しているのはこんなことです。

1.分からない単語はどんどん辞書を引いちゃう
2.最初はすごくやさしい本から始める(ネイティブの子供向けの本とか)
3.内容自体が楽しめるものを読む(勉強のため、と思って興味のないものを読むことはしない)

■多読の効果

多読が習慣になると、良いことはいろいろあります。

1.TOEICのリーディングで時間が余る(むしろ早く帰りたい 笑)
2.TOEICのリスニングで問題の先読みが楽勝
3.読めるようになると聞く力も上がる
4.Kindle Unlimitedで、膨大な洋書のコレクションを楽しめる(和書には大した本がない)
5.翻訳されていない海外の作品も読める


ということで、まとめると、多読では辞書を引くなとかいう、英語ができない人の気持ちが分かってないアドバイスは無視してですね、楽しく多読をするためにハードルは下げればいいんですよ、と言いたいわけです。