2019/01/08

レビュー:Heroes of Olympus: The Lost Hero



※なぜかAmazonのKindle版の画像が取れなかったので、上のはハードカバー版へリンクしています。

Heroes of Olympus: The Lost Hero
著:Rick Riordan
読みやすさ:★★★☆☆
お気に入り度: ★★★★☆

パーシー・ジャクソンシリーズは5巻まで(+外伝1巻)でいったん区切りとなり、本書から新シリーズとなります。
日本語版では、パーシー・ジャクソンシーズン2というような表示になっていますね。
時間軸的には、The Last Olympianのすぐあと(半年後)になります。

Jason、Piper、Leoの3人の新キャラクターがメイン、キャンプのメンバーも先のTitanとの戦いで戦死したキャラも多く、だいぶ入れ代わっているのはちょっと寂しいところです。

今作から異なる点としては、今まではパーシーの1人称でしたが、今回からは3人称視点になっています。
今までよりもいろいろな側面からストーリーが語られ深みは出る反面、主人公に強烈に感情移入するという感じではなくなってしまいました。
なので、パーシーとともに感情的に盛り上がるような雰囲気でなくなってしまったのも少し残念。

また今作からは神々などの名前がローマ風に呼ばれるところが多く出てきます。
Zeus→Jupiterみたいな感じで。
これがまた、せっかくギリシャ読みの発音に慣れたのに、また読みづらいんだなぁ~。
最初はすこし辛抱が必要かも。

あと長いですね。13万語くらいで、これはいままでにくらべて1.5~2倍くらい。
読みごたえは相当あります。

ストーリーの構成はさすがというか、やっぱり先が気になってどんどん読みたくなってしまうし、ちょうどいいところで旧作のキャラが絡んできたりして、うまいです。


長さとローマ風表記があるので、読みやすさは★3つとしました。
Lexileは650だそうですが、いやいやいやいや、もっと高いと思うよ。
YLは8としておきます。