多読がいい!って言われますけど、いったいどのくらい読めば効果が出るのでしょうか?
僕自身の経験から書いてみます。
■最初は5万語を目指す
僕は多読、というか英語を読むのがすごく苦手でした。TOEICで900を超えていても、とにかく長い時間読めなかった。
ずーっと苦手意識があったので、目標を高く設定しすぎると失敗すると思い、まずは5万語を目指そう!ということに決めました。
●5万語読んだら → 英語への抵抗がなくなった
5万語読んだ時点で、英語を読むことの抵抗感がスーッと消えていっているのを感じました。
この最初のハードルを越えたことが僕にとってとても大きくて、とにかく最初の5万語というのは今まで越えられなかった壁を越え、多読へのドアを開いてくれたのでした。
このころ読んでいたのは「Magic Tree House」シリーズ、「Marvin Redpost」シリーズなど。
1冊3000~5000語程度の短くやさしいシリーズです。
正直言ってTOEIC900点というレベルから過ぎると「簡単すぎる」というものではあるのですが、リーディングが苦手だった僕にはこれがちょうどよかった。
全体の英語力がある程度高くても、分野による得手不得手は人それぞれ。
多読を挫折せずに始めるには苦にならないレベルの本を選ぶことが大事です!
■10万語でペースをつかむ
次の目標は10万語。たかが倍、されど倍。(^_^;)
ここで投げ出したくないので、読んでいたのはやはり引き続き「Magic Tree House」シリーズ。
シリーズが進むにつれやや展開も複雑になってきている感じもありましたが、基本の設定が分かっているので続けやすかったですね
●10万語読んだら → スピードも上がってきた!
10万語くらいで感じたのはスピードアップですね。
僕はもともと文法は得意な方なのですが、たくさん簡単な英語を読み続けることで、英文をまとまりでつかんでいくコツみたいなものが身についてきたように思います。
いわゆるスラッシュリーディングのようなスキルですが、どんどん前から塊ごとに読めるようになってきて、スピードは上がりました。
今までは一文が長いと意味がとりづらいと感じていたのですが、結局のところ塊ごとに理解すればいいので、一文が長くてもあまり関係ないんだなと気づきました。
■50万語の大台でTOEICでも効果を実感
次のマイルストーンは50万語。ここにたどり着くまでには読む本のレベルも何度か変わっていて、
25万語程度まで → Magic Tree Houseシリーズ中心
40万語程度まで → 2万語~4万語程度の中編
40万語以降 → パーシー・ジャクソンシリーズに手を出し始める
という感じです。
2~4万語程度の本は、具体的には、「The Buddy Files」「Cora Flash」という2つのシリーズなどを読んでいました。
Kindle Unlimitedで読めるのでお勧めです。
●50万語読んだら → TOEICのリーディングが時間内に解けた!
TOEICのリーディングセクションって時間との戦いですよね。
これが時間内に解けたというのがとてもうれしかった。
別にTOEICっぽい読み物を読んでいたわけではないのですが、結局のところ、文字で読んだ英語を解釈するスピードが上がることは効果があるわけですよ。(当たり前ですが)
ついでに言っておきますと、TOEICのPart3・Part4で選択肢を読むスピードもめっちゃ速くなりました。
よく対策本では選択肢を先に読むように、なんて書いてありますが、なかなか時間が無くて読めないよって方もいらっしゃると思います。
リーディングスピードが上がればこれも楽勝になります。だからリスニングにも効果ありですよ~。
■まとめ
ということで、僕が効果を実感してきたタイミングについて書いてみました。なにより自分の読んだ語数を数えておくというのは大事だと思います。
モチベーションの維持につながりますからね。
それと、書店の洋書コーナーなんかではやたら長そうな本が「TOEIC470点向け」なんて紹介されていたりしますが、特にリーディングに苦手意識がある方はそんなのに騙されず、もっと簡単なものから始めましょう。
とにかく、簡単すぎるかなと思っても、挫折して辞めてしまうよりずっとまし。
簡単な英語でも面白いものはたくさんあります。
アーノルド・ローベルの本とかもおすすめですよ!
簡単なものであっても、英語での表現の面白さだったり、英語をそのまま理解する練習になりますので、楽しみながら読みましょう!