2020/01/08

レビュー:Hoot



Hoot
著:Carl Hiaasen
読みやすさ:★★★☆☆
お気に入り度:★★★☆☆

表紙のデザインが良かったうえに、Amazonでのレビューもまぁまぁだったので、たまには違う作者に手を出してみたくて買った本。
環境問題をテーマにしたかったらしくて、フクロウのすみかが絡んだ、ちょっとミステリーチックな話の展開になっている。

主人公が小学生なので、いじめ問題もあり、謎の少年とか家族の問題など、いろいろ要素は盛り込まれているんだよね。

僕の個人的な感想で言ってしまうと、最後の方の盛り上がりは非常に良かったのですが、そこに行くまでの単調さだったり、ストーリーの必然性の薄さみたいなものはちょっと厳しかった印象。
でもほんと、最後の結末だけは良かったから読後感は良いですね。
こういう学園ものっていうのか、子どもの機微みたいな部分はルイス・サッカーがべらぼうにうまくて、それと比べてしまうのはちょっと酷なのかもしれないと思いますけど。

夏休みの課題図書とかに入りそうな感じでしょうか。
大人が読むにはもうちょっと深みが欲しかったけど、このくらいの方がわかりやすくて子供には良いのかもしれないなという感じもありますね。